韓国ドラマ 家族なのにどうして あらすじ 25話～27話 ネタバレ
この記事をお気に入りに登録しませんか！韓国ドラマ 家族なのにどうして あらすじ 25話～27話 ネタバレ！
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【前回のあらすじ】
スンボンは、いつものように豆腐屋の片隅で静かに考え込んでいた。
やがて意を決したように顔を上げると、ウタクに向かって言った。
「……子どもたちを相手に“親不孝訴訟”を起こしたいんだ。」
突然の言葉に、ウタクは目を丸くした。
「そんな訴訟は、法的には成立が難しいですよ。」
しかしスンボンは揺るがなかった。
「分かってる。けど、これが最後の願いなんだ。
父親としてじゃなく、一人の人間として、ケジメをつけたい。」
その目には、長年積み重ねてきた寂しさと、子どもたちへの深い愛情が宿っていた。
ウタクはしばらく沈黙したのち、静かに頷いた。
一方その頃、院長の夫がガンジェを呼び出していた。
「ガンシムさんに“財産分与を放棄するなら5億ずつ渡す”と話したと、ヒョジンから聞いたよ。」
その提案にガンジェは言葉を失う。
「さらに、新しい建物は君とヒョジンの名義にする。……どうだ？」
その一言は、愛ではなく“打算”の匂いをはらんでいた。
ガンジェは目を伏せたまま、何も答えられなかった。
チャ家では、ガンシム・ガンジェ・ダルボンの3人が向かい合っていた。
テーブルの上には“財産分与放棄”の話が重くのしかかっていた。
「私たち、いったい何を守ろうとしてるの？」とガンシム。
「父さんの家を守るためだろ？」とダルボン。
その時、スンボンから電話が鳴った。
「お前たち……スングムに謝れ。」
けれどもガンジェは譲らなかった。
「俺はずっと叔母さんのわがままに我慢してきた。
もう、何も言われたくない。」
その冷たい言葉に、スンボンの顔が曇る。
「家も店も、俺のものだ。……子どもたちには渡さない。」
部屋の空気が一瞬で凍りついた。
ガンジェは苦笑を浮かべながら呟く。
「結局……叔母さんの思い通りか。」
スンボンの胸に、深い痛みが走った。
一方その頃、ウタクはガンシムを呼び止めた。
「生前贈与の話……やめなさい。」
ガンシムは驚いたように顔を上げた。
「どうして？ 父のためを思って──」
「違う。君は“守るため”って言いながら、
本当は“信じられなくなってる”だけだ。」
その言葉に、ガンシムは言葉を失った。
図星だった。彼女の胸の奥には、父への愛情と疑念が入り混じっていたのだ。
一方、ソウルはダルボンの話を偶然耳にしてしまう。
「スンボンさんの家を……狙ってたってこと？」
信じていた彼の言葉に、ソウルは思わず涙ぐんだ。
「お義父さんを大事に思う気持ちは、本物だと思ってたのに……。」
その夜、ソウルの胸の中に小さな不信の種が芽を出した。
そして二週間後。
豆腐屋に、ウタクが再びやってきた。
「本気なんですね……？」
スンボンは力強く頷いた。
「ええ。どんなに難しくても、これは父親としての最後の戦いです。」
ウタクはその真剣なまなざしを見て、ゆっくりと答えた。
「分かりました。弁護士として、あなたの想いを守ります。」
そして数日後──
チャ家のポストに、同じ封筒が3通。
宛名には、それぞれの子どもたちの名前が書かれていた。
中には、スンボンからの「訴状」。
開いた瞬間、兄弟たちの顔から血の気が引いた。
“親が、子どもを訴える”──
その現実を、誰も受け止められなかった。
【家族なのにどうして-あらすじ-25話～27話】
家族なのにどうして あらすじ 25話
スンボンは静かに法廷の前に立っていた。
白髪の混じった頭を下げながらも、その瞳には確かな決意が宿っている。
「親不孝訴訟を起こしたいんです。」
その一言に、判事は思わず眉をひそめた。
「……お父さん、こんな訴訟、意味がありませんよ。」
しかしスンボンは穏やかに微笑んだ。
「分かっています。けどね、
あの子たちに“人生の痛み”を教えてやることが、
父親としての最後のプレゼントなんです。」
その真摯な言葉に、判事は深くため息をつくと、
ゆっくりと訴状を受理したのだった。
一方その頃、チャ家では子供たちが集まっていた。
テーブルの上には、一枚の訴状。
「……本気、なの？」とガンシム。
スンボンは黙ったまま。
どんなに問い詰めても、視線を合わせようともしない。
やがてガンシムの目が一点で止まる。
「……この弁護士、“ウタク”って書いてある。」
その名を見た瞬間、胸の奥にざわめきが走った。
テジュは怒りを抑えきれず、ウタクの事務所に向かった。
「まだガンシムさんに未練があるのか？」
ウタクは冷静に答えた。
「これは彼女のための問題じゃない。スンボンさんのためだ。」
けれどもテジュは一歩も引かなかった。
「どんな手を使ってでも、ガンシムを守る。
あなたが彼女を巻き込むなら、俺が相手になる。」
静かな応酬の中に、男たちの“譲れない想い”が火花を散らしていた。
その頃、スンボンは家族を前にして新たな宣言をした。
「これからは、毎月生活費を払わなければ食事も出さん。
洗濯も掃除も、それぞれ自分でやれ。」
あまりにも冷たい言葉に、家族は息を呑む。
ガンシムは震える声で言った。
「父さん……女の人のせいで、変わっちゃったのね。」
けれどもスンボンは、ただ黙って背を向けた。
その姿に、誰も声をかけることができなかった。
そんな中、唯一スンボンの気持ちを理解していたのがソウルだった。
彼女はスングムに静かに言った。
「お父さんの気持ち、少しだけ分かる気がします。
本気で家族のことを思っているからこそ、こんな方法を選んだんだと思うんです。」
スングムは何も言わずにうつむいた。
数日後、スンボンは次の一手を打った。
──子供たちの給料の仮差し押さえ。
ウタクが代理人として、ガンシムとガンジェに淡々と説明する。
「これが法的な手続きです。」
「父さんは……何を考えてるの？」
ガンシムは怒りと悲しみをこらえながら声を荒げた。
ウタクはゆっくりと言葉を選んだ。
「たぶん、お父さんは“勝つため”じゃなく、
あなたたちに“気づかせるため”に戦ってるんです。」
その夜、スンボンは机の上の家族写真を見つめながら呟いた。
「何が悪いのか、それすら分からない子たちに……
父親としてできることは、これしかなかったんだ。」
翌朝。
ガンジェは訴状を握りしめ、静かに言った。
「……もういい。
この裁判で、親子関係を整理しようじゃないか。」
その声には、悲しみと怒り、そして愛が混じり合っていた。
もはや誰にも止められない“家族裁判”が、いま始まろうとしていた。
家族なのにどうして あらすじ 26話
ついに――チャ家を揺るがす“親不孝訴訟”の初公判が始まった。
裁判所の中には、いつもとは違う空気が流れていた。
どこか重たく、そして寂しい。
証言台に立ったガンシムは、真っ直ぐに父を見つめながら声を震わせた。
「どうして……どうして父さんがこんなことをするの？
信じていた父に、裏切られた気分です。」
法廷の静けさが一瞬で張りつめる。
続いてガンジェが口を開いた。
「この裁判のせいで、同僚や患者からの目が変わりました。
僕は心に深い傷を負いました。」
スンボンは黙って二人の言葉を聞いていた。
表情は穏やかだが、胸の奥では何度も何度も痛みが走っていた。
結局、初回の審理では決着がつかず、次回の期日が決まった。
法廷を出たあとも、家族の誰一人として口を開かなかった。
帰宅後、スンボンを訪ねてきたのはミス・コだった。
静かな茶の香りが漂う中、二人は穏やかに話をしていた。
そこにガンシムが勢いよく入ってくる。
「全部あなたのせいよ！ 父さんをそそのかしたんでしょ！？」
ミス・コは動じなかった。
「私はただ、あの人が自分の人生に後悔しないように手伝ってるだけ。」
その真っ直ぐな言葉に、ガンシムは言い返せなかった。
ミス・コは静かに立ち上がり、
「悔しいことがあるなら、判事の前で話しなさい。」
とだけ告げて、部屋を出ていった。
その背中には、凛とした強さと温かさがあった。
その頃、ダルボンは元の職場であるレストランの前をうろうろしていた。
未練がましく、けれども中には入れない。
それに気づいたソウルは、厨房長に頭を下げた。
「もう一度だけ、彼にチャンスをください。
あの人、本当はすごく頑張り屋なんです。」
厨房長は黙って頷いたが、後でダルボンにそのことを話してしまった。
「お前の彼女が必死に頼んできたんだ。」
その一言が、ダルボンのプライドを深くえぐった。
「余計なことをするなよ！」
そう叫んでしまった自分の言葉が、ソウルの心を傷つけるとも知らずに。
一方、スンボンの家では、ウタクとスンボンが囲碁を打っていた。
穏やかな時間が流れる中、突然ガンシムが帰宅する。
彼女の目には怒りが宿っていた。
「……その人、14年前に私を裏切った男よ。」
部屋の空気が一気に凍りつく。
驚くスンボン、顔を強張らせるウタク。
ダルボンは怒りを抑えきれず、
「出て行け！」と叫び、ウタクを家から追い出した。
ガンシムは震える声で言った。
「この訴訟を続けるなら、私……家を出る。」
止めようとするガンジェとダルボン。
しかしスンボンは、一言だけ呟いた。
「……行きたいなら行け。」
その言葉に、ガンシムの目から涙が溢れた。
夜。
スンボンは抑えきれない怒りを胸に、ウタクの事務所を訪れた。
扉を開けるなり、彼の胸倉を掴む。
「どういうつもりだ！
娘を苦しめた男が、今さら父親の味方をするなんて許せるか！」
ウタクは殴られるのを覚悟していた。
けれども、その目には真っ直ぐな誠意が宿っていた。
「……あなたのために、償いたいと思ったんです。」
スンボンの拳が震えた。
怒りか、悲しみか、誰にも分からなかった。
家族なのにどうして あらすじ 27話
スンボンは、抑えきれない怒りを胸に、ウタクの事務所へと乗り込んだ。
扉を開けるや否や、ウタクの胸倉を掴む。
「なぜ、今さら俺たちの前に現れた！
ガンシムを傷つけたあんたが、何を偉そうに弁護だ！」
怒声が事務所に響いた。
けれどもウタクは、その手を振りほどこうとせず、
ただ静かにスンボンを見つめていた。
「……あの時の選択を、ずっと後悔してきました。
スンボンさん、この訴訟は、僕にしかできません。
償う機会を……どうか、ください。」
その真摯な眼差しに、スンボンの拳が震えた。
怒りではなく、複雑な感情が込み上げていた。
一方その頃、ガンシムとダルボンはチムジルバンに身を寄せていた。
静まり返る夜の休憩室。
二人は無言で並んで座っていた。
「なんでこんなことになっちゃったんだろうね…」
ダルボンのつぶやきに、ガンシムは小さくため息をつく。
テジュは連絡の取れないガンシムを心配していた。
ヨンソルにしつこく聞き込みをして、ようやく居場所を突き止めると、
急いでチムジルバンへ向かった。
ガンシムの寝顔を見つめるテジュの瞳には、
怒りではなく、ただ“守りたい”という思いだけがあった。
その頃、ウタクは事務所で一人、過去と向き合っていた。
十四年前――
あの時、ガンシムを裏切った自分を、今でも許せない。
「もしあの時、もう一歩踏み出していたら……」
その呟きは、後悔と贖罪が混ざった重たい響きを残した。
スンボンは、そんなウタクの心を知らないまま、
ガンシムの傷を思い出し、再び彼を責め立てた。
「娘を泣かせた罪は消えない！」
だが、ウタクは真っ直ぐに答えた。
「だからこそ、最後まであなたの戦いを支えたいんです。
あなたの言うことなら、なんでもします。」
スンボンの怒りは、もはや言葉にならなかった。
一方、ソウルは涙に濡れていた。
ダルボンに「ウノのところへ行け」と突き放された言葉が、胸を刺して離れない。
「私……怒らせちゃったのね……」
ダルボンが家を出たと聞くと、自分のせいだと思い込み、
スンボンに深く頭を下げて謝った。
「ごめんなさい。全部、私のせいです……。」
スンボンは何も言わず、ただその肩に手を置いた。
「お前のせいじゃないよ、ソウル。
人の心ってのは、ぶつからないと分からないもんだ。」
ダルボンはそんなソウルの想いを知らぬまま、
スマホに何度も鳴る着信を取ろうとしなかった。
ガンシムは弟の様子を見て、少し微笑んだ。
「ダルボン。女ってね、本当に愛してくれる人に傾くものよ。
だから、今みたいに拗ねてたら……いつか誰かに取られるわよ？」
その言葉に、ダルボンは言い返せず、黙り込んだ。
後日。
スンボンはウタクにこう言った。
「子どもたちを家に連れ戻せたら、弁護は最後まで任せる。」
その一言に、ウタクの表情が少しだけ緩む。
「……分かりました。全力でやります。」
そしてその頃、チャ家の玄関にはヒョジンの姿があった。
彼女は深々と頭を下げる。
「お願いです、訴訟を取り下げてください。」
スンボンは腕を組み、静かに条件を告げた。
「この家で、三ヶ月暮らしてみなさい。
それができたら、訴訟は取り下げよう。」
ヒョジンは目を見開いた。
「……三ヶ月、ですか？」
重たい沈黙の中、彼女は迷っていた。
しかし、逃げることはできなかった。
スンボンの厳しさの中に、“家族を知ってほしい”という
願いが込められていることに気づいたからだ。
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