韓国ドラマ 愛を抱きしめたい あらすじ 29話～32話 ネタバレ
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【ネタバレ注意】『愛を抱きしめたい』最終話まで全話あらすじ・見どころを一挙公開！
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【前回のあらすじ】
ヘインは、真実を突き止めるためなら何を犠牲にしても構わないという覚悟で、サンホに食らいついていた。
まるで心の奥底を引きずり出そうとするかのように、矢継ぎ早に質問をぶつけていく。
「ウニという名前、覚えてますよね？」
その一言に、サンホの顔が一瞬だけこわばる。
だがすぐに、冷めたような表情をつくり、
「そんな女、知らない。覚えてるわけがないだろ」と言い放つ。
ヘインは一瞬、言葉を失う。
しかしその動揺を見逃さなかったサンホは、さらに追い打ちをかけるように、
「いいか、俺はウニなんて知らない。もしウニに会ったら、そう伝えておけ」と言い放った。
その声のトーンには、確かな“怒り”と“恐怖”が入り混じっていた。
ヘインは胸の奥に何か重いものを感じながら、その場を去ろうとする。
けれども、サンホは静かに立ち上がり、彼女の背中を目で追った。
——その瞳には、冷たい光が宿っていた。
人気のない階段の踊り場で、サンホは密かにヘインを追跡する。
周囲を見渡しながら、まるで“事故”の形を作るようにタイミングを計っていた。
そして、そこに宅配業者が現れる。
彼は計ったようにその男にぶつかり、バランスを崩させる。
ドミノのように倒れ込んだ業者がヘインにぶつかり、
ヘインの身体は階段の方へと押し出され——
次の瞬間、鈍い音が響いた。
ヘインの身体は階段を転げ落ち、意識が遠のいていく。
サンホは一瞬、その光景を見下ろし、ゆっくりと息を吐いた。
「これで……終わりだ」
その顔には一片の罪悪感もなく、ただ冷ややかな笑みが浮かんでいた。
——まるで悪魔が人の皮を被ったように。
そして皮肉なことに、ヘインにとってその男は、
“実の父親かもしれない存在”でもあった。
彼女の運命は、血の絆と憎悪が絡み合う闇の中へと沈んでいくのだった。
【愛を抱きしめたい-あらすじ-29話～32話】
愛を抱きしめたい あらすじ 29話
ミンスとウニが静かに話しているその場に、突然サンホが姿を見せた。
彼の目がウニを捉えた瞬間、まるで時間が止まったかのように動きが固まる。
驚き、困惑、そしてどこか怯えにも似た表情。
その反応には、隠しきれない“過去の記憶”がちらついていた。
その様子を偶然目撃したボクスンが、ゆっくりと近づいて声をかける。
「あら……あなた、バンソク……クム・バンソクじゃないの？」
その一言に、サンホの肩がびくりと震えた。
振り返った彼の顔には、動揺の色がはっきりと浮かんでいる。
思わぬ人物の登場に、周囲の空気が一気に張りつめていく。
一方その頃——。
サンホの陰謀によって階段から転げ落ちたヘインは、奇跡的に命を取りとめていた。
幸運にも大きな後遺症はなく、静かに病室で療養を続けている。
その傍らには、祖母のボクスンがつきっきりで寄り添っていた。
そんな中、ミンスが花束を手に病室を訪れる。
「お加減はいかがですか？」と優しく声をかけると、
ボクスンもヘインもほっとしたように微笑んだ。
けれどもミンスには、もう一つの目的があった。
それは——ウニへの想いを、正直に打ち明けること。
彼は少し緊張した面持ちで語り始める。
「実は……僕、ウニさんのことが好きなんです。」
思いがけない告白に、ボクスンとヘインは驚いた表情を見せたが、
ミンスの誠実さに心を動かされ、次第に柔らかな笑顔に変わっていく。
その姿を見て、ミンスの胸にも静かな確信が芽生えていた。
——“この気持ちは、ちゃんと届くはずだ”と。
しかしウニ本人がこの想いをどう受け止めるのか、
その答えはまだ誰にも分からなかった。
嵐の前の静けさのように、物語は次の波乱を予感させながら進んでいく——。
愛を抱きしめたい あらすじ 30話
サンホが階段事件の真実を隠しながらも、何事もなかったように過ごしている。
その冷酷さに背筋が凍るほどだった。
一方で、彼が知らないところでは、運命の糸が少しずつ動き始めていた。
ナ会長——パパ製菓の頂点に立つ男が、ついにサンホの罪を暴く証拠を握っていたのだ。
会長室に呼び出されたサンホは、最初こそ不敵に笑っていた。
「俺に何の用です？」
だが、ナ会長が机に叩きつけた一枚の写真を見た瞬間、その顔色が一変する。
そこには——階段上でヘインを突き落とす、まさにその瞬間の映像が。
「しまった……！」
思わず声が漏れるサンホ。だが、すぐに口角を吊り上げ、
「証拠だって？ そんなもの紙切れだ」
と、写真を破り捨てた。
それはまるで、追い詰められた獣の最後の抵抗。
彼の目は、すでに理性ではなく恐怖と憎悪で濁っていた。
――その頃。
ミンスから「好きだ」と告げられたウニは、心の奥で複雑な波に揺れていた。
嬉しい。けれど、応えられない。
それは“母”としての立場があるからだった。
「ごめんなさい、ミンスさん。私には娘がいるの。」
静かな声でそう言った瞬間、ミンスの表情が凍る。
「娘……？ ヘインさんは、あなたの……？」
ウニはうなずく。
「ええ、実の娘なの。今まで言えなくてごめんなさい。」
真実を知ったミンスは、衝撃の中で息を呑んだ。
しかし、目の前にいるウニの涙を見て、言葉を失う。
彼の心には、“愛する人”と“守るべき人”が交差するような痛みが走っていた。
そして同じ頃、サンホは破り捨てた証拠を見下ろしながら、不気味に笑う。
「上等だ……俺を潰そうってのか？ 誰にも捕まらないさ。」
その目には、もはや人間らしい温度は残っていなかった。
――闇が、確実に彼の心を覆い始めていた。
愛を抱きしめたい あらすじ 31話
ミンスがウニに想いを伝えたという知らせが届いた瞬間、
サンホの中に焦燥が走った。
もし二人が本当に結婚すれば——自分が隠してきた“あの真実”が
一気に表に出てしまうかもしれない。
とくに、娘・ヘインに関する事実だけは、絶対に知られてはならなかった。
だからサンホは、ウジュではなくミンスの動向を細かく監視するようになる。
そして、ウニと直接会って説得することを決意するのだった。
「彼と一緒になるのはやめておけ」
サンホの声は低く、どこか切迫していた。
しかしウニは、その裏にある意図を敏感に感じ取っていた。
——なぜ、そこまで必死になるの？
その答えを探ろうとするウニの瞳に、サンホは思わず目をそらした。
その頃、サンホ一筋のダヒにも異変が訪れていた。
サンホが自分を避けている。
その現実を受け入れられず、彼女は苛立ちを募らせる。
「まさか……私、もうお払い箱？ 彼は奥さんのところへ戻るつもりなの？」
予感は的中する。
サンホはついに、ダヒとの関係に終止符を打った。
何の感情も込められない冷たい言葉で。
ダヒの瞳に宿るのは怒りと屈辱。
サンホに見切りをつけられた彼女は、静かに復讐を誓う。
一方その頃——。
ミンスはあくまで純粋に、真っすぐな愛を貫こうとしていた。
どんな障害があっても、ウニと生きたい。
「僕には彼女しかいない」
その想いは真っ白で、濁りがなかった。
ウニはそんなミンスの言葉を聞いて胸が熱くなる。
けれども同時に、母としての責任が彼女の心を締めつける。
——この恋は、許されないかもしれない。
それでも、止められない想いがある。
愛と秘密、そして血の絆が絡み合うなかで、
運命の歯車は静かに、しかし確実に回り始めていた。
愛を抱きしめたい あらすじ 32話
サンホは、ウニとミンスの仲を裂くために、また新たな策略を仕掛けた。
それは――自分が見限ったはずのダヒを利用することだった。
彼は冷ややかな口調で言う。
「ダヒ、お前にはまだやることがある。ミンスを…ウニから引き離せ。」
まるで感情を持たない機械のような声。
だがその裏には、自分の過去を守りたいという焦燥が潜んでいた。
ウニとミンスがもし本当に結ばれたら——。
封じてきた“秘密”が再び暴かれる。
それだけは絶対に避けなければならなかった。
しかし、利用されるだけの女ではいられない。
ダヒはサンホの言葉に憤り、堪えきれずに彼の頬を叩いた。
「ふざけないで！あんたなんか最低よ！」
その瞬間、静まり返る空気の中で、彼女の怒声だけが響いた。
皮肉なことに、そんな男を愛していた自分こそ、誰よりも哀れだった。
だが、ダヒはまだ気づいていない。
その怒りと執着が、さらに彼女自身を苦しめていくことを——。
一方その頃、ウニのショップでは小さな歓迎会が開かれていた。
ミンスとウニが笑顔で並ぶ姿を見たダヒの胸の中に、再び黒い炎が灯る。
「なんであんなに幸せそうなのよ…」
笑う二人を見つめるダヒの瞳は、嫉妬と絶望に濁っていた。
だが、サンホの命令に従うこともできない。
ミンスに近づけば近づくほど、自分が空しくなるだけ。
愛と憎しみの板挟みに苦しむダヒの心は、徐々に壊れていった。
その頃、ギョンエの帰国を迎えたソニョンは、ミンスの番号が書かれたメモを手にしていた。
“これが、これからすべてを変える鍵になるかもしれない”
そんな予感を抱きながら、彼女はゆっくりとその番号を見つめるのだった。
一方、ウニとミンスの恋も順風満帆とはいかない。
過去の秘密、周囲の思惑、そしてまだ知らない運命の糸——。
二人の前に、再び大きな試練が立ちはだかろうとしていた。
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