韓国ドラマ私の男の秘密 あらすじ 17話～20話 ネタバレ
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【前回のあらすじ】
第16話は、全編を通して“愛と犠牲”が描かれる回。
ジソプはソラと娘への愛を胸に抱きながら、
それでも彼女たちの未来のために自らを捨てた。
ソンエ → もはや神にも似た「支配者」としての狂気
ジソプ → 愛する家族のために“存在”を消す男
ソラ → 愛を信じ続け、裏切られる女
ヘリム → 血の罪を知り、崩れ始める心
この回は、シリーズ全体の“転生”と“断絶”を象徴するエピソード。
ジソプが病院の廊下を歩く姿は、
まるで“生から死へ渡る儀式”のようでもあった。
【私の男の秘密-あらすじ-17話～20話】
私の男の秘密 あらすじ 17話
ミリョンを呼び出したヘリム。
感情を抑えきれずに言い争ううち、
ミリョンは足を滑らせ川に落ちてしまう。
一瞬、助けようと手を伸ばしかけたヘリムだったが――
彼女の脳裏によみがえったのは、
母ジスクの“恐ろしい言葉”。
「罪を犯した者は、償わなければならない。」
その声に突き動かされるように、
ヘリムは川岸から背を向け、逃げ去ってしまう。
その一部始終を、
ソンエの部下が密かに監視していたのだった。
🕯 ソンエ、ヘリムの弱点を掌握
報告を受けたソンエは、不敵な笑みを浮かべる。
「ヘリムにも弱点ができたわね。」
ミリョンの失踪は偶然ではない。
そして、この事件が
のちにヘリムを完全に支配する“新たな駒”として利用されることになる。
権力と策略で人を操るソンエの真の恐ろしさが、
ここで再び際立つ。
💔 ソラに届く最悪の知らせ
そのころ、ソラは必死にジソプを捜していた。
食事も喉を通らず、
夜も眠らずに夫の名前を呼び続ける日々。
しかし、そんな彼女のもとに届いたのは
あまりにも残酷な知らせだった。
「ジソプさんの遺品が、海で見つかりました。」
差し出されたのは、
彼が最後に身につけていた靴とハンカチ。
どちらも確かにソラが知っている“ジソプのもの”だった。
さらに追い打ちをかけるように、
“遺書”までもが発見される。
そこには、
「家族を苦しめたくない。俺を許してほしい。」
という、あまりにも悲しい言葉が綴られていた。
「そんなはずない！ ジソプがそんなことをするはずない！」
ソラは泣き叫び、そのまま意識を失ってしまう。
家族を守るために“生きる道”を選んだはずのジソプが、
この瞬間、世間的には“死んだ男”として扱われることになった。
⚡ “ジェウク”として目覚めるジソプ
一方そのころ――
ソンエの病院では、もうひとつの“復活劇”が進行していた。
ベッドの上でゆっくりと目を開けたのは、
昏睡状態から“奇跡の生還”を果たしたジェウク。
だが、その瞳の奥に宿るのは、
かつての彼ではなく――ハン・ジソプだった。
「……俺は、ジェウクだ。」
その瞬間、
“ジソプ”としての人生は完全に消え、
“新しいジェウク”の人生が始まった。
ソンエは満足げに微笑む。
計画は完璧に進行していた。
🩸 周囲の動揺、そしてヘリムの戦慄
ジェウクが目を覚ましたという知らせに、
インウク、ジュンチェ、そしてヘリムが病院へと駆けつける。
「そんな…あり得ない！ 彼はもう…！」
ヘリムは信じられないという表情で病室に足を踏み入れる。
ベッドの上で微笑む“ジェウク”。
その姿を見た瞬間、彼女の背筋に冷たいものが走る。
――この人、何かが違う。
その直感が、
ヘリムの心に恐怖を刻みつけた。
しかも、医師からは「まだ体が自由に動かない」と報告が入る。
だが、“ジェウク”は確かにヘリムの声に反応した。
「あなた…誰なの？」
ヘリムの小さなつぶやきに、
ジソプの瞳がかすかに揺れた――。
🧸 ソラと娘ソリ、帰らぬ人を想いながら
一方、海辺の町では、
ソラと娘ソリが寂しげに暮らしていた。
ソリは父の死を知らず、
「パパ、まだ帰ってこないの？」と無邪気に尋ねる。
ソラは微笑みながらも、
「きっとすぐ帰ってくるよ」と震える声で答える。
けれどもその胸の奥では、
“もう二度と会えない”という現実を悟っていた。
私の男の秘密 あらすじ 18話
病室のベッドで静かに横たわる“ジェウク”。
その正体は、すでに魂を入れ替えられたジソプだった。
カーテンの隙間から差し込む光が、
まるで新しい人生の幕開けを告げるかのように彼を照らす。
そんな中、ソンエの不敵な笑い声が響く。
「これで完璧。あなたは今日から“カン・ジェウク”よ。」
ジソプは拳を握り締める。
“妻と娘を守るため”という理由で、
彼はすべてを捨て、別人として生きることを選んだ。
💔 ヘリムの不安と、インウクの逃避計画
一方、ヘリムは混乱の中にいた。
「ジェウクが目を覚ましたの。本当に、あの人が…。」
かつて恋人だったインウクに、
その不安な胸の内を打ち明ける。
インウクは強い口調で言い放つ。
「もう終わりにしよう。すべてを捨てて、二人で逃げよう！」
彼の真っ直ぐな言葉に、
ヘリムの心は一瞬だけ揺れ動く。
しかし――彼女は逃げることができなかった。
罪と恐怖が、彼女の足を縛りつけていたのだ。
💣 ミホン、悪女の再犯
一方そのころ、ミホンは息子ジソプの死後も一向に改心せず、
相変わらず自分の欲のままに生きていた。
喧嘩の末、ソラは母のように見下した態度を取るミホンに怒鳴る。
「あなたには家族の悲しみが分からないの!?」
そんな中、ソンエの部下が現れ、
ミホンに高額な小切手を手渡す。
それは、ソンエが“取引の駒”として用意した罠だった。
ミホンは迷わず受け取り、
再び“悪の金”に手を染めてしまう――。
🧠 記憶喪失という“設定”
“目覚めたジェウク”として再スタートを切るジソプ。
ベッドの脇に立つヘリムは、彼の穏やかすぎる様子に違和感を抱く。
「どうして…あんなにも普通なの？」
不安になったヘリムは担当医を呼び出し、
脳の状態を確認する。
医師は淡々と告げる。
「部分的な記憶喪失の症状が見られます。」
それは、ソンエが周到に準備した“演出”だった。
ジソプの新しい人生を成立させるための、
完璧な“脚本”。
そしてその裏で、ジソプは
ジェウクの過去映像や癖を研究し、
表情・言葉・歩き方までもを完全にコピーしようとしていた。
「もう俺は、ハン・ジソプじゃない。」
――心の奥で、そう呟く声が震えていた。
💀 ヘリムの罪悪感と崩壊の予兆
一方のヘリムは、
川に落ちたミリョンのことが頭から離れなかった。
警察官の姿を見かけるたび、
胸がざわめき、息が詰まる。
「私が…あの子を殺したの？」
罪の意識に苛まれながらも、
表面上は完璧な“令嬢”を演じ続ける。
だが、その仮面の裏では、
すでに彼女の精神は崩壊寸前だった。
⚰ 勝手に開かれた葬式
そのころ、ミホンは息子ジソプの葬儀を“勝手に”執り行っていた。
派手な祭壇、泣き叫ぶ参列者、そしてカメラのフラッシュ。
まるで“自分が悲劇の母”であるかのように、
演出めいた悲しみを振りまくミホン。
そこに現れたソラは激怒する。
「勝手に殺さないで！あの人は生きてる！」
二人は葬儀の場で激しく言い争い、
親子の関係は完全に決裂する。
🕵️♀️ ソラ、夫の痕跡を追う
その後、ソラのもとに一本の連絡が入る。
「ジソプさんらしき人物が病院で目撃された。」
わずかな希望を胸に、
彼女はすぐにその病院へと向かう。
だが、その動きを察知したソンエは激しく動揺する。
「まさか…あの女が、ここまで嗅ぎつけたの!?」
完璧だったはずの“入れ替わり計画”に、
早くも不穏な影が差し始めていた――。
私の男の秘密 あらすじ 19話
ジェウクの目覚めというニュースが広がり、
社内では早くも権力争いの火花が散っていた。
ジュンチェとグクヒョンは互いに腹を探り合い、
復帰した“ジェウク”の真意を測ろうと躍起になる。
しかし彼らが知らないのは――
その“ジェウク”が、すでに別の男・ハン・ジソプの魂を宿しているということだった。
🚗 ソラ、夫の影を追って
一方そのころ、ソラは必死にジソプの消息を探していた。
手がかりを頼りにたどり着いた病院で、
彼女は「ジソプという患者はいない」と冷たく突き放される。
「そんなはずない…ここにいるはずなのに！」
涙ながらに訴えるも、
職員に半ば強引に外へ追い出されてしまう。
地面に膝をつき、空を見上げるソラの瞳には、
深い絶望と“微かな希望”が同居していた。
💔 すぐそこにいる“もう一人のジソプ”
その光景を、病院の車寄せにいたジソプ――
いや、“ジェウク”が偶然目撃していた。
「ソラ…」
ハンドルを握る手が震える。
今にも車を降り、駆け寄ろうとしたその瞬間。
隣にいたソンエがすべてを察し、
「やめなさい！ 今あなたが動けば、すべてが終わる！」
鋭い声でジソプを制止する。
ソンエの手がジソプの腕を強く掴む。
その力に、彼は何も言えず目を閉じるしかなかった。
愛する妻が数メートル先にいるのに、
声をかけることすら許されない。
その沈黙が、彼にとって何よりも残酷だった。
🩸 ヘリム、止まらない疑念
一方、ヘリムの心は日に日に不安に蝕まれていた。
目覚めた“ジェウク”――
けれど、どこかが違う。
視線の動かし方、話すテンポ、表情の癖。
長年一緒にいたからこそ、
“違和感”は小さくても決して見逃せなかった。
「あの人…本当にジェウクなの？」
彼女の問いはまだ誰にも届かない。
だが、真実の核心へと少しずつ近づいていく。
🕯 ミホン、またしても暴走
そのころ、ソラの義母・ミホンは再び問題を起こしていた。
息子ジソプの遺体も見つかっていないのに、
勝手に納骨堂に遺影を飾り、
“弔いの儀式”を行っていたのだ。
それを知ったソラは納骨堂へと駆けつけ、
激怒する。
「勝手に殺さないで！ まだ生きてるの！」
葬儀の場で二人は激しく言い争い、
親子関係は完全に崩壊。
ミホンは周囲の同情を引くため、
わざと涙を流して“悲劇の母”を演じる。
だがその裏では、
ソンエから受け取った金で新しい贅沢を計画していた。
💌 ソラ、捜索ビラを手に立ち上がる
どんなに否定されても、どんなに蔑まれても――
ソラは諦めなかった。
「ジソプは生きてる。必ず見つけ出す。」
自らパソコンで捜索ビラを作成し、
街に立って一枚一枚手渡していく。
その姿を見た父は、何も言わず近づき、
一緒にビラを配り始める。
「母さんが生きてた頃、お前はまだ小さかったけど…
あの子も、お前みたいに強かったよ。」
父の言葉にソラは涙ぐみながら微笑む。
――その涙の先に、“再会”の運命が少しずつ近づいていた。
私の男の秘密 あらすじ 20話
“カン・ジェウク”として生きることになったジソプ。
だがその新しい人生は、
完璧に見えてどこか綻びを見せ始めていた。
ヘリムやソンエ、そして周囲の人々――
彼らの目には、確かに「何かがおかしい」と映っていたのだ。
🕯 偽りのジェウク、綻び始めた演技
ジェウクのふりをするジソプは、
細かなしぐさや言葉の選び方でしばしば“違和感”を露呈してしまう。
コーヒーの持ち方、箸の使い方、
そして人の名前を呼ぶときのイントネーション――
すべてが微妙に“彼”とは違っていた。
ソンエは焦燥を隠せず、
「あなた、もう少し慎重に動きなさい。ヘリムは鋭いのよ。」
と釘を刺す。
しかし、ジソプの胸中ではすでに
「俺はジェウクじゃない」という自己否定が積もり続けていた。
💋 ヘリムとインウク、すれ違う愛
一方、ヘリムは“ジェウクの記憶喪失”という説明に
ますます疑念を深めていた。
「本当にあの人が、私の知っているジェウクなの？」
そんな中、インウクはヘリムに再び逃避を提案する。
「もうこんな世界やめよう。二人で遠くへ行こう。」
だが、ヘリムはまだ過去のしがらみを断ち切れない。
「私は逃げない。あの人が本当に誰なのか…それを確かめる。」
怒りと悲しみが交錯する中、
インウクは衝動的にヘリムを抱きしめ、
唇を奪う。
それは“愛の確認”というより、
“これが最後かもしれない”という絶望のキスだった。
⚡ ヘリム、母ジスクとの駆け引き
帰宅したヘリムを待ち構えていたのは母ジスク。
「ミリョンという子を知っているでしょう？」
その言葉にヘリムの心臓が跳ね上がる。
だが、彼女は表情ひとつ変えず、
「知らないわ。そんな名前、初めて聞いた。」
と嘘をついてその場を逃げ切る。
ジスクは娘の嘘を見抜きながらも、
あえて追及をやめる。
――“まだ時ではない”と悟っていたのだ。
🧩 ソラ、夫の“最後の痕跡”に打ちのめされる
そのころ、ソラのもとにひとりの男性が訪ねてくる。
「海辺で、泣きながら家族写真を見つめていた男を見ました。
たぶん、旦那さんじゃないかと…」
さらにその人物は、
ジソプが落としていったという家族写真を差し出す。
写真には、笑顔のソラと娘ソリ、そしてジソプの姿。
だが、それは“彼が最後に持っていた”とされるものだった。
「嘘よ…そんなはずない…！」
ソラは激しく動揺し、
“ジソプはもう生きていない”という現実を突きつけられる。
怒りと悲しみが爆発し、
ソラは納骨堂へ駆け込む。
「どうして勝手にいなくなるの!?
置いていかないでよ、ジソプ!!」
泣き叫ぶ彼女を、両親が必死に抱きとめる。
その光景は、まるで心の中の“葬儀”のようだった。
🏠 家族の崩壊、妹ヘソルの家出
そのころ、実家では姉妹の喧嘩が勃発し、
家の中は荒れ放題。
母を亡くし、兄もいなくなった家庭の空気に耐えきれず、
幼いヘソルは家を飛び出してしまう。
行き先も分からないまま、
彼女がたどり着いたのは――
かつてジソプが毎日使っていたバス停だった。
薄暗い街灯の下、
ヘソルは小さな声で呟く。
「ジソプおじさん、もう帰ってきてよ…。」
その姿は、視聴者の胸を締め付けるほど切なかった。
💔 ソラの祈りと、ジソプの“抜け出し”
泣きじゃくるヘソルを抱きしめながら、
ソラは何とか平静を装う。
「大丈夫よ。きっと…帰ってくるから。」
だがその裏で、“ジェウク”として暮らすジソプが、
誰にも告げず屋敷を抜け出していた。
目的は――妻と娘の姿を見ること。
そして、自分が捨てた人生の“残り香”をもう一度確かめることだった。
ヘリムがその異変に気づき、
「どこへ行ったの!?」と叫ぶ。
しかし、ジソプの姿はもう屋敷の外に消えていた――。