韓国ドラマ 家族なのにどうして あらすじ 31話～33話 ネタバレ
この記事をお気に入りに登録しませんか！韓国ドラマ 家族なのにどうして あらすじ 31話～33話 ネタバレ！
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【前回のあらすじ】
【家族なのにどうして-あらすじ-31話～33話】
家族なのにどうして あらすじ 31話
テジュはもう一度、スンボンに認められたいと思っていた。
「ガンシムの父親に、正面から向き合おう。」
その決意を胸に、豆腐屋の暖簾をくぐる。
スンボンは顔を上げ、無言でテジュを見つめた。
テジュは深く頭を下げ、「……ガンシムさんのことが好きです」と、真っすぐに告げた。
だがスンボンはわずかに眉を動かすだけで、低い声で言い放った。
「ガンシムの見合いを邪魔するな。」
それだけだった。
理解を得られるどころか、突き放すような言葉が胸に刺さる。
テジュは静かに頷き、去り際にもう一度だけ小さく呟いた。
「……必ず認めさせます。」
その頃、ガンシムは別の確信を抱いていた。
――父が“3か月”という期限を設けたのは、ミス・コと再婚するため。
「絶対にそんなこと、させない。」
彼女は燃えるような目でスンボンを見つめ、“再婚阻止作戦”を胸の内で立てていた。
一方、ソルヒはガンシムを呼び出し、そっと茶封筒を差し出した。
「これは……？」
「離婚届よ。会長に渡してほしいの。」
淡々とした声だったが、その指先はかすかに震えていた。
ガンシムは封筒を見つめ、“この家族もまた壊れようとしている”と感じていた。
毎週土曜は、ガンシムの“お見合いの日”。
だがテジュはその時間を奪いたくて仕方がなかった。
「週末、地方出張だ。同行してくれ。」
それを知ったスンボンは烈火のごとく怒った。
「またお前か！ ガンシムの邪魔をするな！」
けれどもテジュは、ただ静かに言った。
「……彼女を仕事の部下として守っているだけです。」
その声の震えを、スンボンは気づけなかった。
その頃、院長旦那人は一枚の古い記録を見つめていた。
「……これが本当なのか？」
ミス・コが“人の命を奪った”という噂を、知人から聞いたのだ。
信じたくないような真実に、顔色がみるみる変わっていく。
院長旦那人はヒョジンを呼び出し、「ミス・コは危険だ。
金目当てでお前の義父に近づいている。」
そう言い放ち、「1ヵ月後にはガンジェとニューヨークへ行け。」と命じた。
ヒョジンはうつむき、唇を噛みしめた。
その一方で、ヨンソルにも新しい命が芽生えていた。
病院で“妊娠”を告げられたヨンソルは、嬉しさよりも戸惑いが勝っていた。
「……お母さん、赤ちゃんができたの。」
スングムには打ち明けられたが、夫にはまだ言えなかった。
彼の反応が怖かったのだ。
そして、土曜。
ガンシムの“2回目の見合い”の日。
テーブルの向かいに座る男性を見て、思わず息を呑む。
――また、ウタクだった。
「どうしてあなたが……！」
「偶然ですよ。もしくは、運命かもしれませんね。」
ウタクの穏やかな笑顔が、逆に腹立たしかった。
「お父さんは……何を考えているの？」
「それは、あなたが“3か月”の意味を理解した時に分かるでしょう。」
意味深な言葉だけを残し、ウタクは微笑んだ。
その夜。
胸のざわつきを抑えきれなかったガンシムは、テジュのマンションを訪ねた。
手に持っていたのは、ビールの6缶パック。
「……飲みませんか？」
2人はソファに座り、仕事の話、家族の話、そして互いの不器用さを笑い合った。
少しずつ距離が近づき、気づけば夜が更けていた。
静かな部屋に、小さな笑い声と心音だけが響いていた。
翌朝。
スンボンはガンシムが帰らないことに気づき、嫌な胸騒ぎに襲われた。
そして――真実を知った。
娘が“テジュの部屋で夜を明かした”と。
怒りが爆発する。
スンボンは店を飛び出し、テジュの部屋のドアを乱暴に叩いた。
「開けろ、テジュ！」
驚いて出てきたテジュに、スンボンは激しく掴みかかった。
「娘に何をしたんだ！ この野郎！！」
静かな朝のマンションに、父の怒号が響き渡った。
家族なのにどうして あらすじ 32話
スンボンは怒りに任せ、会社に押しかけた。
「テジュ！ 出てこい！」
社員たちの視線が集まる中、スンボンはテジュの胸ぐらを掴んだ。
テジュは慌てることなく、静かに答えた。
「誤解です。
ガンシムさんとはお酒を飲んでいただけです。」
スンボンはそれでも離さず、声を荒げた。
「飲んでいただけで、夜を明かすのか！」
その怒声にオフィスが凍りつく。
テジュはスンボンの手をゆっくりと外し、
低い声で言った。
「お父様、そのような行動はガンシムさんの名誉を傷つけます。」
その一言に、スンボンの動きが止まった。
まるで鏡で自分の愚かさを見せつけられたようだった。
ほどなくして、息を切らせて駆け込んできたガンシム。
状況を見て、顔が青ざめる。
「お父さん！ 何してるの！？ 恥ずかしいことやめて！」
スンボンはしゅんと肩を落とし、
テジュはポケットから名刺を差し出した。
「これが私の連絡先です。今後は、冷静に話しましょう。」
その誠実な態度に、一瞬スンボンの表情が和らいだ。
帰宅後、彼は名刺を見つめながらつぶやいた。
「テジュ、そしてウタク……どちらも悪くない男だ。」
しかしその直後、
胸に激しい痛みが走った。
「うっ……！」
倒れこむスンボン。
駆け寄ったミス・コが震える手で薬を飲ませた。
その姿を見ながら、スンボンは誰にも言えない“残り時間”を思った。
その頃、会社では会長の怒りが爆発していた。
「ロビーで暴れるとは何事だ！」
テジュは黙って頭を下げた。
結果、減俸3か月の懲戒処分。
ガンシムはその報告を聞き、
胸が張り裂けそうになった。
「私のために……そこまでしてくれるなんて。」
感謝と後悔が入り混じった涙がこぼれる。
だがその夜、彼女の中で新たな感情が芽生えた。
「お父さんのせいでテジュが傷ついた。
……許せない。絶対、見返してやる。」
そう言ってガンシムは、静かに拳を握った。
一方そのころ、チュンベクの家ではとんでもない悩みが勃発していた。
ヨンソルが妊娠を告げると、チュンベクは凍りついた。
「……俺、避妊手術してたはずだが？」
沈黙。
気まずい空気が部屋を支配した。
チュンベクは「誰の子だ……？」と心の中でつぶやくが、
言葉にはできなかった。
夕方。
ミス・コはスーパーで買い物袋を抱え、チャ家へ向かった。
エプロンをつけ、慣れた手つきで料理を作る。
香ばしい匂いが漂い、家族は自然と笑顔になる。
「ミス・コさん、料理上手ですね。」
「昔、病院の食堂でバイトしてたのよ。」
和やかな食卓。
しかし、その空気を破ったのはガンシムの言葉だった。
「……人の命を奪ったことがあるって、本当ですか？」
箸を持つ手が止まる。
部屋の空気が凍りつく。
スンボンもスングムも息を呑む中、
ミス・コはゆっくりとガンシムを見つめ返した。
「その話……どこから聞いたの？」
沈黙が走る。
その瞬間、玄関のチャイムが鳴った。
「ヒョジンに会いに来た。」
現れたのは――院長旦那人だった。
ミス・コの目が鋭く光り、
スンボンの表情にも緊張が走る。
運命の糸が、音を立てて絡み合い始めていた。
家族なのにどうして あらすじ 33話
家中に、ガンシムの声が響き渡った。
「ミス・コさんには……前科があるの！」
一瞬にして空気が凍る。
スンボンもスングムも、息を呑んだ。
しかし――
スンボンは静かに口を開いた。
「……知ってる。」
「え？」と驚く家族を前に、スンボンは穏やかに続けた。
「彼女から聞いていた。だから、問題ない。」
その落ち着いた声に、ガンシムは言葉を失った。
正義感で暴いたはずの秘密が、
父にはすでに“受け入れられていた”のだ。
ミス・コの目には一瞬、涙が光った。
彼女の過去を知ってなお、そばにいてくれる人。
その存在が、今は何よりも痛かった。
一方その頃、別の嵐が吹き荒れていた。
チュンベクはヨンソルの妊娠を知っても、喜びの言葉を口にできなかった。
むしろ、顔色が青ざめていく。
（まさか……俺の子じゃない？）
彼は、ヨンソルに内緒で受けた“不妊手術”のことを思い出していた。
悩んだ末、スンボンにすべてを打ち明けた。
「どうすればいいんだ……俺には心当たりがない。」
スンボンは眉をひそめ、
「……スングムにも話しておけ。」
とだけ告げた。
だがこの告白が、さらなる波紋を呼ぶ。
スングムは驚愕し、ヨンソルに目を向けた。
その噂を聞いたヨンソルは、涙をこらえながら叫んだ。
「私を信じられないなら……もう終わりにしましょう。離婚よ！」
悲しみと怒りが入り混じった声が、家中に響いた。
一方ヒョジンは、そんな騒動の中でも慣れたようにお茶をすする。
「……この家、もう驚かないかも。」
その頃、ガンシムは会長室に向かっていた。
重い扉を開け、深く頭を下げる。
「ロビーでの騒ぎを起こしたのは……私の父です。」
会長は眉をひそめたが、ガンシムは怯まなかった。
「すべて私の責任です。でも、どうしても伝えたいんです。
……私はテジュさんが好きです。」
静寂。
会長の表情に驚きが浮かぶ。
だがすぐに、小さくため息をついて言った。
「君は正直だな。……あの子に似ている。」
ガンシムの胸に、少しだけ光が差した。
しかし家では、別の戦いが始まっていた。
ヨンソルの“浮気疑惑”を聞いたガンシムは激怒。
真っすぐにガンジェの病院へ向かった。
「ねぇ、お兄ちゃん。不妊手術をした人が妊娠すること、ありえるの？」
ガンジェは医学的に説明しようとしたが、
妹の表情に圧倒されて言葉を詰まらせた。
その足でガンシムはチュンベクのもとへ向かう。
そして容赦なく言い放った。
「いい加減にして！ ヨンソルさんに土下座して謝って！」
怒鳴られたチュンベクは、はっと我に返る。
リビングでその声を聞いたヨンソルは、
涙をこらえきれずにガンシムに抱きついた。
「……ありがとう。私のこと、信じてくれるのね。」
その一言に、家族の空気が少しだけ和らいだ。
だがその頃、もう一つの真実が静かに明らかになろうとしていた。
ガンジェは院長旦那人に呼び出され、
「ミス・コに脅迫されている」と打ち明けられた。
ガンジェは真相を確かめるため、ミス・コのもとを訪れた。
「なぜ父を利用している？ 何を狙っているんですか。」
ミス・コはしばらく沈黙したあと、
ゆっくりと顔を上げた。
「……私は何も狙ってないわ。
でも、スンボンさんには――もう時間がないの。」
「どういう意味ですか？」
「残されたのは……たった3か月。」
その言葉が、夜の空気を切り裂いた。
ガンジェの瞳が見開かれ、声にならない声が漏れる。
――父の余命は、3か月。
この瞬間、家族をつなぐ“最後の時計”が、静かに動き出した。
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