韓国ドラマ 月桂樹洋服店の紳士たち あらすじ 34話～36話ネタバレ
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【前回のあらすじ】
ドンジンとヨンシルの距離が近づくほどに、
かつての妻・ヒョジュの胸には黒い嫉妬が渦巻いていました。
「ヨンシルさえいなければ──」
彼女の頭の中は、その考えでいっぱい。
一度失った愛を取り戻したいのか、それとも奪われたプライドを取り返したいのか。
ヒョジュは日夜、二人を引き裂くための策略を巡らせていきます。
そんな中、ヨンシルは思いもよらぬ場所でヒョジュと再会。
刑務所での面会でした。
しかしそれは、心の交流などではなく、
ヒョジュによる“言葉の暴力”の時間だったのです。
「あなたみたいな人がドンジンにふさわしいとでも思ってるの？」
その冷たい言葉に、ヨンシルの胸はズキリと痛みます。
けれども彼女は、涙をこらえて背筋を伸ばしました。
「……私には、私の生き方があります。」
そう言い残し、静かにその場を立ち去るヨンシル。
ヒョジュの勝ち誇った笑みの裏で、
ヨンシルの心には確かな“覚悟”が生まれていました。
一方そのころ、ヒョウォンとテヤンは愛の道を真っすぐに進んでいました。
ヒョウォンは、自分のすべてをテヤンに捧げる覚悟を決めます。
「私は、あなたのために生きたい。」
その純粋さに、テヤンもまた心を打たれていました。
けれども、二人の前には避けて通れない“壁”が立ちはだかります。
そう──ミサアパレルの会長夫人、ウンスク。
ヒョウォンの行動を快く思わないウンスクは、
彼女を監視し、テヤンとの仲を引き裂こうと画策します。
そして、さらなる火種が。
ヨンシルのもとへ、突然ギピョの母が現れたのです。
「あなた、またあの人（ドンジン）と一緒にいるのね！」
怒りに満ちた声が、ヨンシルの家に響きます。
監視、干渉、執着──彼女の目的はただ一つ。
“ヨンシルをドンジンから引き離すこと”。
ヨンシルは冷静に応対しながらも、
心の奥では恐怖と疲弊が入り混じっていました。
さらに、テヤンにも試練が訪れます。
ミサアパレルの実力者・ヒョサンから呼び出され、
「ヒョウォンとは別れろ」と命じられたのです。
しかしテヤンは、静かに、けれどもはっきりと告げました。
「それはできません。
僕はヒョウォンを心から愛しています。」
その一言に、ヒョサンは一瞬、言葉を失います。
彼の瞳が“本気の男”のそれであることに気づいたからです。
そして、最後にもうひとつの執念──ヒョジュ。
ヨンシルへの嫉妬に狂った彼女は、ドンジンへ電話をかけます。
「もう一度、やり直したいの……」
しかし返ってきたのは、冷たい沈黙と短い言葉だけ。
「すまない、もう戻るつもりはない。」
その瞬間、ヒョジュの目からこぼれ落ちた涙は、
未練か、悔しさか、それとも敗北の証だったのでしょうか──。
【月桂樹洋服店の紳士たち-あらすじ-34話～36話】
💥嫉妬が引き起こす嵐──「月桂樹（ウォルゲス）洋服店」第34章
ヒョジュは、自分の矛盾にまるで気づいていませんでした。
離婚を言い出したのは自分。
それなのに、いざドンジンが別の女性を想い始めると、
その現実が許せなかったのです。
「どうして……どうしてあの人じゃなきゃダメなの？」
彼女の心には、愛よりも執着、そして嫉妬が渦巻いていました。
ある日、ヒョジュは偶然にも、ホテルのラウンジでドンジンとヨンシルの姿を目撃します。
二人は穏やかに笑い合い、まるで長年連れ添った夫婦のように自然でした。
その光景を見た瞬間、ヒョジュの胸の奥で何かが音を立てて崩れ落ちます。
「……あんな笑顔、私の前では見せなかったくせに。」
怒りと悲しみと屈辱。
それらが一気に溢れ出し、ヒョジュは酒をあおり、
理性を失ったままドンジンの家へと押しかけました。
玄関先で待っていたのは、マンスルとゴッチ。
二人の穏やかな表情を見ても、ヒョジュの勢いは止まりません。
「ご存じでした？ あなたたちの息子さんには、今“特別な女性”がいるんですよ。」
皮肉を交えた声が、夜の静寂を切り裂きます。
マンスルとゴッチは一瞬顔を見合わせ、言葉を失いました。
ヒョジュはその反応を見て満足げに笑みを浮かべ、
まるで勝ち誇ったかのように去っていきます。
彼女の心には、再び火のついた嫉妬の炎だけが燃えていました。
一方その頃、別の場所でも愛をめぐる衝突が。
ジヨンは、どうにかしてテヤンとヒョウォンを別れさせようと動いていました。
何度も説得を試みますが、テヤンの意志は鋼のように固い。
「僕は、もう誰に何を言われてもヒョウォンを手放しません。」
その言葉に焦りを感じたジヨンは、
ついに“切り札”を切ります。
「実はね……私とテヤン、昔付き合ってたの。」
けれども、ヒョウォンは静かに微笑み、
「そんなの関係ありません。今、彼が愛しているのは私です。」と、きっぱり言い放ちました。
ジヨンの顔が凍りつく一方で、ヒョウォンの瞳には強い光が宿っていました。
過去に囚われず、いまを信じる彼女の姿はまぶしく輝いて見えます。
⚡秘密の告白と母の逆鱗──「月桂樹（ウォルゲス）洋服店」第35章
ドンジンはついに腹を決めました。
父マンスルに、ずっと胸の内に秘めていた想いを打ち明けるのです。
「父さん……実は俺、ヨンシルと正式に付き合ってる。」
その言葉を聞いたマンスルは、しばらく沈黙。
深く息をついてから、静かに言いました。
「そうか……だが、このことはゴッチ（母さん）には話さないでおこう。」
マンスルはドンジンの気持ちを理解していました。
けれども、ヨンシルへの偏見を持つ妻・ゴッチがどう反応するかを恐れていたのです。
一方その頃、テヤンは広告撮影の仕事を受け、スタジオに向かっていました。
新しいチャンスに胸を膨らませていた彼でしたが──そこに現れたのはまさかの二人。
ウンスクとヒョウォン。
理由も告げずに撮影現場へ押しかけた二人は、
まるで審査員のようにあれこれと口を出します。
「照明が暗いわ！」「そのポーズ、変じゃない？」
その理不尽なダメ出しに、現場スタッフたちの苛立ちは限界。
ついに「撮影の妨げです！」と怒鳴られ、
ウンスクとヒョウォンは現場から追い出されてしまいます。
恥ずかしさと屈辱で顔を真っ赤にする二人──。
特にヒョウォンは、自分の軽率な行動を深く後悔するのでした。
同じころ、サムドの周囲にも不穏な影が。
旧友ヨンウンの夫が亡くなったと聞き、
サムドは弔いの気持ちで彼女のもとを訪れます。
悲しみに暮れるヨンウンの隣で静かに歩くサムド。
けれども──それを遠くから見ていたのは、妻・ソンニョ。
「ちょっと、なにあれ！？」
怒りで顔を真っ赤にしたソンニョは、誤解からくる嫉妬を爆発させます。
夫婦の間に、再び不穏な空気が流れ始めます。
そして、最大の爆弾が落とされるのはその夜。
ヒョジュがついに行動に出たのです。
酒に酔った勢いのまま、ドンジンの両親──マンスルとゴッチの前で口を開きました。
「ちょっとご存じ？ あなたたちの息子さん、
今、ヨンシルって女性と付き合ってるのよ。」
その言葉に、ゴッチの表情が一瞬で変わります。
驚き、そしてすぐに怒り。
「なんですって……!?」
怒りに震えるゴッチは、その足でヨンシルのもとへ向かい、
冷たい声で言い放ちました。
「あなた、今すぐこの店から出て行きなさい。
もう二度と月桂樹洋服店には近づかないで。」
静まり返る店内。
ヨンシルは唇を噛みしめ、涙をこらえながら頭を下げました。
それでも、彼女の胸の奥には小さな炎が消えずに灯っていました。
──“ドンジンのために、私はここを離れない”。
💔許されぬ愛とすれ違う思い──「月桂樹（ウォルゲス）洋服店」第36章
ヨンシルは、愛と現実の狭間で苦しんでいました。
ドンジンとは確かに“想い合う関係”なのに、
どうしても母・ゴッチがその関係を認めてくれないのです。
「お願いだから、うちの息子と別れてちょうだい。」
何度も何度も繰り返されるその言葉。
ヨンシルの胸には、どうしようもない悲しみが広がっていきます。
ドンジンの父・マンスルは二人を理解していましたが、
妻ゴッチの強硬な態度の前では、何もできずに黙り込むしかありませんでした。
そんなヨンシルを励ますため、ドンジンは彼女をレストランに誘います。
久しぶりのデート。
ヨンシルの表情はまだ曇っていましたが、
ドンジンがそっと手渡したプレゼントを開けた瞬間、
その顔にようやく笑顔が戻ります。
「これからも一緒に頑張ろう。」
その言葉に、ヨンシルの瞳が潤みました。
短い時間でしたが、二人にとっては“救いのひととき”でした。
一方その頃、テヤンの人生は新たなステージへ。
広告モデルの仕事を任され、順調にキャリアを積み始めます。
撮影現場でも注目を浴び、スタッフたちの期待を一身に集めるテヤン。
そんな彼を、そばで嬉しそうに見守るヒョウォン。
「あなたが輝いてる姿を見るだけで、幸せ。」
テヤンもまた、ヒョウォンの存在に支えられていました。
けれども、華やかな世界の中で彼の心には少しの戸惑いがありました。
──まるで現実が、急に遠くなっていくような不安。
そのころ、もう一つの火種がくすぶっていました。
サムドの妻・ソンニョ。
彼女は夫の行動を警戒し始めていました。
「最近、様子が変だわ……。」
そう思っていた矢先、サムドがヨンウンと並んで歩いている姿を目撃してしまいます。
その瞬間、胸の中で何かが弾けました。
怒りと不安が入り混じる中、ソンニョはヨンウンの働くパン屋へ乗り込みます。
そして彼女を見た瞬間──すべてを悟るのです。
「やっぱり……あなたなのね。」
修羅場の予感が漂い始めます。
その一方で、テヤンの活躍はますます加速。
CM出演のオファーが舞い込み、彼の名前は一気に知られるようになります。
周囲が祝福ムードに包まれる中で、
テヤン本人だけが静かに戸惑っていました。
「これが……本当に自分の望んだ未来なんだろうか？」
笑顔の裏に、わずかな影。
成功の中で生まれる“孤独”が、少しずつ彼を包み始めていました──。
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