韓国ドラマ チョンウチ(田禹治) あらすじ 8話～10話 ネタバレ
韓国ドラマ チョンウチ(田禹治) あらすじ 8話～10話 ネタバレ！
チョンウチを最終回までネタバレで配信！ BS朝日で放送予定！
キャストと相関図も紹介！視聴率は15.2%の人気韓国ドラマ！
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【前回のあらすじ】
マ・ガンニムとの死闘――
結果は、無情な敗北だった。
鎖でがんじがらめにされたチョン・ウチは、冷たい川へと突き落とされる。
水面が砕け、凍える水が一気に体を包み込む。
その腕の中には、イ・チの妹、イ・ヘリョンの姿。
彼女もまた、容赦なく運命の渦に巻き込まれていた。
必死のもがき。
暗闇の底で指先が水面を探し――ついに、空気を吸い込む。
二人はどうにか岸へと這い上がった。
しかし、安堵する間もなく、チョン・ウチは術を使い再び“イ・チ”の姿へ。
その瞬間、ヘリョンの目が細くなる。
「…あなた、本当に兄なの？」
疑念の棘が、静かに突き刺さった。
一方そのころ、ソチルは血眼でチョン・ウチを探していた。
推刷師に5000両という破格の懸賞金をかけ、町中をくまなく捜索させる。
同時に、左議政へも圧力をかけ、マ・スクの行方をじわじわと追い詰めていく。
そして、ついにマ・スクは手に入れた。
ホン・ムヨン（ナムグン・ミン）の口から――銀脈のありかを。
勝利を確信した笑みが、マ・スクの顔に浮かぶ。
「これで…すべては我が手に。」
馬の蹄音が、未来を引き裂くように響く。
だが、その道の先。
一人の男が立っていた。
濡れた髪から水滴を落とし、鋭い眼光を放つ――チョン・ウチ。
「…どこへ行くつもりだ、マ・スク。」
風が止まり、空気が張りつめる。
嵐の中心で、次の一撃を待つ者たち。
その先にあるのは、復讐か、それとも破滅か――。
【チョンウチ(田禹治)-あらすじ-8話～10話】
チョンウチ(田禹治) あらすじ 8話
チョン・ウチは、腕の中のホン・ムヨン（ナムグン・ミン）を見下ろし、唇をかみしめた。
冷たくなりつつあるその身体。
迷いは、一切なかった。
「…たとえ、この術で道力を失っても構わない。」
自らの気を、惜しみなく送り込む。
心臓の鼓動が弱く、儚く響くたびに、さらに強く、さらに深く――命を分け与えるように。
だが、その裏で。
マ・スクもまた、暗く禍々しい術を唱えていた。
狙いはただひとつ。ホン・ムヨンを再び自らの支配下へ引き戻すこと。
二つの術がぶつかり合い、空気が軋む。
光と闇、希望と絶望。
そして、勝ったのは――マ・スクの呪縛だった。
次の瞬間、ホン・ムヨンの瞳に宿る温もりが消える。
その手に、冷たい刃のような敵意が宿り、チョン・ウチへと向けられた。
鋭い衝撃が胸を打ち、彼の身体が揺らぐ。
ホン・ムヨンは、そのまま背を向け、闇へと消えていった。
残されたチョン・ウチは、力を使い果たし、膝をつく。
それでも最後の意地で術を放ち、“イ・チ”の姿に変わると、意識は暗転した。
…そして、その一部始終を見ていた者がいた。
イ・ヘリョン。
彼女の瞳が見開かれ、震える唇から言葉がこぼれる。
「やっぱり…兄さんじゃなかった…！」
怒りが燃え上がる。
その手が刀の柄を握り、迷いなく刃を抜く。
次の瞬間、鋭い銀光が、気を失ったチョン・ウチへと振り下ろされ――。
チョンウチ(田禹治) あらすじ 9話
ホン・ムヨン（ナムグン・ミン）を救うため、チョン・ウチは命を削る覚悟で蘇生術を放った。
だが、その代償はあまりにも大きかった。
道力はほとんど失われ、道術もわずかしか使えない――かつての力強さは、影を潜めてしまった。
その一方で、マ・スクの動きは止まらない。
牢獄から銀の精製職人を奪い出し、火薬を手に入れると、銀山を丸ごと支配下に置いてしまった。
さらに、恐ろしい計画はそこでは終わらない。
伝染病を広め、民を混乱に陥れる。
その混乱に乗じて、朝鮮の王権を覆し、国そのものを手中に収めようとしていた。
冷徹で、容赦のない支配のシナリオ――すべては着実に進行していた。
一方、イ・チはソチルを訪ね、真剣な眼差しで問いかける。
「マ・スクを倒すため…共に戦ってくれないか？」
二人の間に、重い沈黙が落ちる。
そして、チョン・ウチは、すべての糸が“鳥寝嶺”に繋がっているのではないかと見抜く。
だが、今の自分の力では、そこへ乗り込んでも何もできない…。
迷いはあった。
けれど、時間は残されていない。
チョン・ウチは覚悟を決め、王へ直々に会いに行くことを選んだ――。
チョンウチ(田禹治) あらすじ 10話
王の前に跪いたチョン・ウチは、静かに命を受けた。
「マ・スクを討て――」
その言葉は、彼の胸に鋭く突き刺さる。
ソチルは、その姿を見つめながら確信していた。
「この男こそ、ホン・ギルドンが予言した…朝鮮を救う者だ」
そう言って、彼の手に一冊の古びた本を差し出す。
それは、伝説の英雄ホン・ギルドンが記した秘伝書――《洪氏道術》。
ページをめくるたび、体の奥底に眠っていた力が蘇る。
光のような熱が全身を駆け抜け、失われていた道力が完全に戻っていく。
力を取り戻したチョン・ウチが次に向かったのは、鳥寝嶺。
そこで道力を放ち、ホン・ムヨン（ナムグン・ミン）を呼び寄せる。
彼の体を蝕んでいた毒虫の解毒に挑むためだ。
しかし、その術は代償が大きかった。
毒を吸い出すたび、彼自身の体は切り裂かれるように痛み、血が滲む。
それでも…一度も手を止めなかった。
ついに解毒は成功し、ホン・ムヨンの瞳にかすかな光が戻る。
失われていた記憶も、少しずつよみがえった。
けれど、その先に待っていたのは耐えがたい罪の記憶。
操られていた間に自分が犯した過ちを思い出し、ホン・ムヨンは震える。
「…償わなければ」
その声には、覚悟が宿っていた。
「マ・スクを、必ず…」
彼女の決意に、チョン・ウチも迷いなく頷く。
二人の目的は、今や一つ――
最終決戦への道が、静かに開かれた。
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