韓国ドラマ 月桂樹洋服店の紳士たち あらすじ 37話～39話ネタバレ
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【前回のあらすじ】
ヨンシルは、愛と現実の狭間で苦しんでいました。
ドンジンとは確かに“想い合う関係”なのに、
どうしても母・ゴッチがその関係を認めてくれないのです。
「お願いだから、うちの息子と別れてちょうだい。」
何度も何度も繰り返されるその言葉。
ヨンシルの胸には、どうしようもない悲しみが広がっていきます。
ドンジンの父・マンスルは二人を理解していましたが、
妻ゴッチの強硬な態度の前では、何もできずに黙り込むしかありませんでした。
そんなヨンシルを励ますため、ドンジンは彼女をレストランに誘います。
久しぶりのデート。
ヨンシルの表情はまだ曇っていましたが、
ドンジンがそっと手渡したプレゼントを開けた瞬間、
その顔にようやく笑顔が戻ります。
「これからも一緒に頑張ろう。」
その言葉に、ヨンシルの瞳が潤みました。
短い時間でしたが、二人にとっては“救いのひととき”でした。
一方その頃、テヤンの人生は新たなステージへ。
広告モデルの仕事を任され、順調にキャリアを積み始めます。
撮影現場でも注目を浴び、スタッフたちの期待を一身に集めるテヤン。
そんな彼を、そばで嬉しそうに見守るヒョウォン。
「あなたが輝いてる姿を見るだけで、幸せ。」
テヤンもまた、ヒョウォンの存在に支えられていました。
けれども、華やかな世界の中で彼の心には少しの戸惑いがありました。
──まるで現実が、急に遠くなっていくような不安。
そのころ、もう一つの火種がくすぶっていました。
サムドの妻・ソンニョ。
彼女は夫の行動を警戒し始めていました。
「最近、様子が変だわ……。」
そう思っていた矢先、サムドがヨンウンと並んで歩いている姿を目撃してしまいます。
その瞬間、胸の中で何かが弾けました。
怒りと不安が入り混じる中、ソンニョはヨンウンの働くパン屋へ乗り込みます。
そして彼女を見た瞬間──すべてを悟るのです。
「やっぱり……あなたなのね。」
修羅場の予感が漂い始めます。
その一方で、テヤンの活躍はますます加速。
CM出演のオファーが舞い込み、彼の名前は一気に知られるようになります。
周囲が祝福ムードに包まれる中で、
テヤン本人だけが静かに戸惑っていました。
「これが……本当に自分の望んだ未来なんだろうか？」
笑顔の裏に、わずかな影。
成功の中で生まれる“孤独”が、少しずつ彼を包み始めていました──。
【月桂樹洋服店の紳士たち-あらすじ-37話～39話】
💔揺れる決意、すれ違う想い──「月桂樹（ウォルゲス）洋服店」第37章
テヤンは今、人生の大きな岐路に立っていました。
新しく舞い込んだCM撮影の仕事を受けるか、それとも以前から目指していた試験に挑むか──。
どちらを選んでも、何かを失うような気がしてならない。
「どっちが正しい選択なんだろう……。」
成功への期待と、未来への不安が、彼の胸の中でせめぎ合っていました。
一方その頃、ヨンシルは深く考え抜いた末、ついにある決断を下します。
それは──ドンジンとの別れ。
「彼のことは今でも好き……でも、ゴッチさんに認めてもらえないなら、一緒にはいられない。」
ヨンシルは涙をこらえながら、ドンジンへの想いを胸の奥に封じ込めました。
愛しているからこそ、離れる。
そんな切ない選択でした。
その頃、サムドとヨンウンの関係にも新たな火種が。
二人が並んで歩く姿を見て以来、妻・ソンニョは不安と疑念でいっぱいでした。
そしてついに、決定的な証拠を掴むためにヨンウンのパン屋へと向かいます。
扉を開けると、そこにいたのは──やはりヨンウン。
「やっぱりね……あなた、サムドと会ってたのね！」
ソンニョの怒りが爆発します。
パンの香ばしい香りが漂う店内で、
まるで嵐のような修羅場が始まろうとしていました。
その一方で、ヒョウォンにも衝撃の出来事が。
久しぶりにドンジンと顔を合わせた彼女は、耳を疑いました。
「彼女を紹介するよ。ヨンシルだ。」
その瞬間、時が止まったように感じます。
“ヨンシルが……ドンジンの恋人？”
頭の中が真っ白になり、言葉が出てこないヒョウォン。
必死に冷静を装いながらも、心の奥では怒りと動揺が入り混じっていました。
さらにヒョウォンは、自分の兄・ヒョサンやウンスクの立場を気にして、
テヤンに対しても複雑な感情をぶつけてしまいます。
「どうしてドンジンとヨンシルの関係を応援なんかするの？」
「だって、二人は本気だ。止める理由なんてない。」
テヤンの一言に、ヒョウォンの我慢の糸が切れました。
二人は激しく言い合い、ついには口論に発展。
けれども、最後に言葉で勝ったのはテヤンでした。
反論できずに家へ戻るヒョウォンの胸の中では、
怒りとショックが入り混じったまま消えません。
「ヨンシルとドンジンが付き合うなんて……絶対に認めない！」
彼女の怒りは、新たな波乱の予感を呼び起こします──。
💔別れ、嫉妬、そして裏切り──「月桂樹（ウォルゲス）洋服店」第38章
ヨンシルは静かに、そして誰にも知られないように家を出て行きました。
心に決めていたのです。
「もうドンジンとは一緒にいられない……。」
彼への想いは本物でした。
けれども、ゴッチに認めてもらえない以上、
この恋を貫くことは“彼のためにもならない”と考えたのでした。
夜明け前の街をひとり歩くヨンシル。
手には小さな鞄だけ──。
彼女の決意の重さが、冷たい風ににじんでいきます。
一方その頃、家ではドンジンと家族が騒然としていました。
「ヨンシルが……いなくなった！？」
必死に行方を探すドンジン。
けれども彼女の姿は、どこにも見つかりませんでした。
一方そのころ、別の場所ではサムドの周りにも嵐が吹き荒れていました。
夫を亡くし、子供を抱えながら生きるヨンウン。
彼女に深く同情したサムドは、
「困っているなら、俺ができることは何でもする。」と声をかけます。
その気持ちは純粋でした。
けれども、それを見ていたソンニョの胸中は複雑でした。
「だから最近、よそよそしかったのね……。」
嫉妬と怒りが混ざり、ついに爆発。
ソンニョはヨンウンの働くパン屋へ突撃します。
「あなた！ サムドと何をしてるの！」
ヨンウンが言葉を発する間もなく、
ソンニョは彼女に掴みかかろうとします。
けれども、その腕をサムドが止めました。
「やめろ！」
勢いのまま、ソンニョを突き飛ばしてしまうサムド。
床に崩れ落ちたソンニョは、ショックのあまり動けません。
見開いた瞳でサムドを見上げるその表情には、
怒りよりも深い悲しみが宿っていました──。
そのころ、ドンジンは新たな挑戦に踏み出そうとしていました。
「月桂樹洋服店」の名を掲げ、デパートに出店する計画を立てたのです。
けれども結果は無惨なもの。
何の前触れもなく、出店は却下。
実はその裏で、ヒョサンが圧力をかけていたのでした。
「ドンジンの名が広がるのは、面白くない。」
その嫉妬が、またしても新たな陰謀を生んでいたのです。
そんな中、ドンジンのもとに現れたのは──ヒョジュ。
「協力させて。あなたの力になりたいの。」
彼女の瞳は真剣でしたが、その裏にある思惑は誰にも読めません。
かつて捨てた夫に、再び近づく女。
その笑みは、愛なのか、復讐なのか──。
💔別れの余韻と新たな試練──「月桂樹（ウォルゲス）洋服店」第39章
ヨンシルが姿を消してから、ドンジンの心は空っぽでした。
彼女を探し回っても、どこにもいない──。
家にも、店にも、彼女のぬくもりだけが残されていました。
そんな中、ドンジンの弱った心に近づいたのがヒョジュでした。
「あなたが落ち込んでるのを見ていられないの。」
そう言いながら、彼女は優しく微笑みます。
まるで“救世主”のように振る舞うヒョジュ。
けれども、その裏にはしたたかな計算がありました。
彼を慰めることで、再び自分のもとに引き戻そうとしていたのです。
「ミサアパレルに戻ってきて。私ともう一度やり直しましょう。」
ヒョジュの甘い言葉に、ドンジンの表情は曇ります。
ヨンシルを失った悲しみと、過去への未練。
二つの感情が彼の中で静かにせめぎ合っていました──。
一方そのころ、サムドとソンニョの夫婦関係はついに限界を迎えていました。
お互いに譲れない思いが積み重なり、ついにサムドは離婚届を突きつけます。
「もう我慢できない！これで終わりにしよう。」
その紙を見たソンニョは一瞬、言葉を失います。
しかし次の瞬間、ビリビリと破り捨てて叫びました。
「ふざけないで！私には何の罪もないのに、勝手に終わらせるなんて！」
サムドはヨンウンへの同情心から行動していましたが、
それがソンニョを深く傷つけていることに気づけません。
「優しさと無神経は紙一重」──そんな現実を、彼はまだ理解していなかったのです。
一方、ヒョウォンは別の不安に苛まれていました。
恋人のテヤンが、ジヨンと親しげに話す姿を見てしまったのです。
「まさか……あの人と、何かあるの？」
信じたいけど信じられない。
その小さな疑念が、ヒョウォンの心を蝕んでいきます。
テヤンはただの仕事の話をしていただけでしたが、
ヒョウォンにはその笑顔が裏切りに見えてしまうのでした──。
その頃、ソンニョは体調を崩し、病院で検査を受けていました。
診察を終えた医師が静かに言葉を告げます。
「まだはっきりとは言えませんが……腫瘍の可能性があります。」
思いがけない宣告に、ソンニョは茫然と立ち尽くします。
怒りも嫉妬も吹き飛ぶほどの恐怖。
彼女の心に残ったのは、ただひとつ──“生きたい”という願いだけでした。
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