韓国ドラマ 愛を抱きしめたい あらすじ 113話~116話 ネタバレ
韓国ドラマ 愛を抱きしめたい あらすじ 113話~116話 ネタバレ!
【ネタバレ注意】『愛を抱きしめたい』最終話まで全話あらすじ・見どころを一挙公開!
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【前回のあらすじ】
夜の路地裏。
雨が降り始め、街灯が濡れたアスファルトにぼんやりと反射していた。
その薄暗がりの中で、サンホとダヒは息を荒げながら、
一つのスーツケースを奪い合っていた。
「離せ! それは俺の金だ!」
「ふざけないで! 一緒に見つけたのは私よ!」
泥にまみれ、髪を乱しながら、
二人はまるで幼い子供のように見苦しく言い争う。
誰のために、何のために、ここまで堕ちたのか――
もう、本人たちにもわからなくなっていた。
「お前が手を引け! 今すぐだ!」
「いやよ! 私の苦労を無駄にする気!?」
もつれ合い、転び、互いの手がスーツケースを離さない。
次の瞬間、
ダヒの悲鳴とともに車のクラクションが鳴り響いた。
――ドンッ。
鈍い音が夜気を裂く。
ダヒの身体がゆっくりと道路に倒れ込む。
スーツケースの取っ手を、まだ離していなかった。
「……ダヒ……?」
サンホは呆然と立ち尽くす。
目の前の現実を理解できないまま、
彼はようやくスーツケースを奪い上げた。
だが、その金を抱きしめた瞬間、
背後から複数のライトが彼を照らす。
「キム・サンホ、あなたを逮捕します。」
警察の声。
一瞬で、逃げ場のない光に囲まれる。
サンホは金の入った鞄を握りしめたまま、
信じられないという顔で呟いた。
「……俺が……俺が何をしたっていうんだ……。」
天国から地獄へ――。
まさにその瞬間だった。
一方そのころ、ホヨンは鏡の前に立っていた。
制服の襟を正し、真っ直ぐ前を見つめる。
兵役の通知が届いてから、
少年のあどけなさはすっかり消えていた。
「行ってきます、母さん。」
短い言葉。けれどそこには決意があった。
彼はもう“守られる側”ではなく、“守る側”へと変わろうとしていた。
翌日、ニュース速報が流れる。
「パパ製菓 元副会長 キム・サンホ、収賄・背任・詐欺容疑で逮捕」
その映像を見つめるソニョンの手が止まった。
画面には、手錠をかけられたサンホの姿。
髪は乱れ、瞳には疲れ切った影。
「……サンホが……捕まった?」
ソニョンは息を呑む。
驚き、そして――
心のどこかで、微かに“安堵”のようなものが広がっていった。
「ようやく……終わったのね。」
その呟きは涙に混じり、静かに消えていった。
【愛を抱きしめたい-あらすじ-113話~116話】
愛を抱きしめたい あらすじ 113話
取調室の蛍光灯が、白く、容赦なくサンホの顔を照らしていた。
机の上のコップの水が、静かに揺れている。
「キム・サンホ被疑者、質問に答えてください。」
検察官の声が響く。
だが、サンホは椅子に深く腰掛け、腕を組んだまま動かない。
「……好きにしろ。俺は何もしゃべらない。」
その目には、かすかな挑発の色。
自分がまだ“敗北していない”と信じている男の、滑稽なプライドが残っていた。
記者会見での非難も、ネット上の炎上も、
彼にはどこか別世界の話のように思えた。
けれども、
“沈黙”ほど孤独で、重たいものはない――。
時間が経つにつれ、
サンホの顔からは血の気が引き、言葉よりも深い“疲労”が滲み出ていく。
一方そのころ、
病院の一室で、ダヒが静かに目を開けた。
白い天井。
消毒液の匂い。
意識が戻るやいなや、
彼女の頭に浮かんだのは、サンホの顔だった。
「……あいつのせいで……全部、あいつのせいよ……。」
唇を噛み、両手でシーツを握りしめる。
胸の奥にこみ上げるのは痛みではなく、
燃え上がるような憎悪だった。
「絶対に許さない……絶対に……。」
その言葉を繰り返すたびに、
痛みは薄れ、涙は熱を帯びていった。
医師も看護師も、その狂気のような執念を前に、
声をかけることができなかった。
一方、ニュースサイトにはサンホの逮捕写真が掲載され、
世間の関心を独占していた。
乱れた髪、焦点の合わない目、
そして、手錠の光。
その画面を食い入るように見つめていたのは、ヘインだった。
「……お父さん……。」
声は震え、指先がスマホを滑り落とす。
どれほど憎んでも、どれほど背を向けても、
“血のつながり”は、心の奥から消えない。
「これは当然の報いよ……でも……」
言葉が途切れ、涙がこぼれた。
善悪の境界が、胸の中でぐしゃりと崩れ落ちていく。
夜が更けても、
ヘインの目は眠れないままだった。
それぞれの心に残された“痛み”は違っても、
誰もが同じように過去に縛られていた。
罪。
憎しみ。
そして、赦しのない血のつながり。
世界が静かに夜へ沈んでいく中、
物語は確実に“終わり”へと歩み始めていた――。
愛を抱きしめたい あらすじ 114話
冷たい鉄の扉が重く閉まる音が、取調室の空気を震わせた。
サンホは机の上に肘をつき、無言のまま視線を落としている。
「……キム・サンホ被疑者。そろそろ話してもらえませんか?」
検察官の声は静かだったが、確かな圧があった。
しかし、サンホは何も答えない。
「……黙秘する。」
短く、低く。
まるでそれが自分の最後の“誇り”だと言わんばかりに。
――認めたら終わりだ。
――俺はまだ、負けていない。
その頑なな意志が、彼を支えていた。
けれども同時に、それこそが彼を最も深く孤立させていたのだった。
一方そのころ、ミンスは山積みになった資料に目を通していた。
机の上には、サンホが関わった事件の記録、取引の痕跡、証言の断片――。
静かにため息をつき、書類を閉じる。
「……どこで、こんなにも道を間違えたんだろう。」
彼は怒っていた。
けれども同時に、どこか哀れでもあった。
人を憎むだけでは、何も救えない。
ミンスは、せめて人としての“けじめ”をつけるために、
拘置所へと足を運ぶ決意をした。
鉄格子の向こうで、サンホはどんな顔をしているのか――。
一方、ヘインは窓辺に座り、夜の街の灯をぼんやりと見つめていた。
携帯のニュースには、依然としてサンホの事件の報道が流れている。
「お父さん……どうして……。」
声にならない呟き。
彼女の中には、二つの感情がせめぎ合っていた。
父を憎む気持ちと、父を案じる心。
そしてもう一つ、彼女を悩ませていたのは――ジョンフンの母の存在だった。
「二人の結婚には反対です」
その言葉が、まだ耳に残っていた。
どうすれば分かってもらえるのか。
どんなに考えても、答えは見つからなかった。
ただ、未来へ進みたいという思いだけが、胸の奥で灯のように燃えていた。
そのころ、病院の一室。
白いカーテンの向こうで、ダヒが小さく息を吐く。
手には包帯、頬には傷跡。
けれども、彼女の目はまだ燃えていた。
そこへ、黒いスーツ姿の検察官が現れる。
「キム・ダヒさん。あなたにもお話をうかがいたい。」
ダヒは一瞬、息を呑んだ。
「……まさか、私まで?」
淡い恐怖と混じり合ったその表情には、
“因果の糸”がようやく自分にも絡みついたことへの実感があった。
彼女は震える唇で呟く。
「……あの男のせいで、私の人生めちゃくちゃよ……。」
しかし今や、“あの男”も“この女”も、
同じ運命の檻の中に閉じ込められようとしていた――。
愛を抱きしめたい あらすじ 115話
灰色の面会室。
仕切りガラスの向こうで、サンホとダヒは互いを睨み合っていた。
「俺は何もしてない! 全部お前が勝手にやったことだ!」
「ふざけないで! 私をそそのかしたのはあんたでしょ!」
ガラス越しの罵声が響き、刑務官たちは顔をしかめた。
同じ檻の中にいながら、互いを地獄へ突き落とす――それが今の二人の姿だった。
ダヒはふと、囚人服姿のサンホを見て鼻で笑った。
「何その服。番号ついてるじゃない。……ねぇ、恥ずかしくないの?」
挑発的な笑み。
その一言が、サンホの胸に突き刺さる。
彼は歯を食いしばり、何も言い返せずに拳を握りしめた。
“俺がここまで落ちたのは……誰のせいだ……”
心の中で叫んでも、答えは虚空に吸い込まれていくばかりだった。
一方、ミンスは静かな怒りを胸に、取調室に立っていた。
目の前のサンホは、依然として黙り込み、どこか他人事のような顔をしている。
「……まだ言い訳を続けるつもりか?」
「…………。」
沈黙。
ミンスの手が机を叩く音が響く。
「いい加減にしろ! 少しは自分の非を認めて反省したらどうなんだ!
こんな態度で、一体何が変わると思ってるんだ!」
声が割れた。
それは怒りというより、もはや“絶望”の叫びだった。
だが、サンホはうつむいたまま、微動だにしない。
その姿に、ミンスの胸の奥が冷たく締めつけられた。
“この人はもう……誰の声も届かない場所にいるんだな。”
一方そのころ――
街角のカフェで、ウジュがいつになく真剣な顔をしていた。
彼の前に座るのはソニョン。
やわらかな陽が差し込み、テーブルの上のカップが光を返す。
「ソニョンさん……」
「え?」
ウジュは深呼吸をした。
いつも軽口ばかり叩く彼の目が、この日ばかりは真っ直ぐだった。
「俺、ずっと前から……あなたのことが好きでした。」
その瞬間、声が少し裏返った。
「あっ、いや、違う、好きっていうか――あのっ……いや、やっぱり好きです!!」
勢い余って立ち上がり、カップを倒す。
店内に小さな笑いが起こる。
ソニョンは思わず微笑み、
「ふふっ……本当にあなたって人は。」と呟いた。
その笑みの中に、ほんの少しだけ――
“もう一度、人を信じてみよう”という光が宿っていた。
愛を抱きしめたい あらすじ 116話
サンホが奈落へ落ちていくように追い詰められていく中で、
ウニとミンスの胸を占めていたのは、ソニョンのことだった。
長いあいだ夫の裏切りに耐え、
ようやく離れて静かな時間を手に入れたはずの彼女。
けれども、その静けさは“癒し”ではなく、“空虚”に近かった。
ソファに座ったまま、ただ時計の針の音だけが響く夜。
ウニはそんな彼女を心配し、何度も連絡を入れていた。
「お義姉さん……無理してませんか?」
「大丈夫よ、ちょっと疲れただけ。」
言葉では平静を装っても、
ソニョンの声にはかすかな寂しさが滲んでいた。
そんな彼女の前に、まるで運命のように現れたのがウジュだった。
「……放っておけなかったんです。」
そう言って差し出した缶コーヒー。
その温もりが、ソニョンの心にじんわりと染みていく。
以前からソニョンに好意を抱いていたウジュ。
彼はただの同情ではなく、真っ直ぐな想いで彼女を支えようとしていた。
「僕、ずっと見てました。
誰よりも強くて、でも誰よりも優しい人だって。」
その言葉にソニョンは驚き、
そしてふっと微笑む。
「……ありがとう。そんなふうに言ってもらえるなんて思わなかった。」
その笑顔を見ていたウニとミンスは、
まるで自分たちのことのように心から嬉しかった。
“ようやく、ソニョンにも春が来たんだ――”
ただし、
その恋がどこまで育つかは、
ふたりの勇気次第だった。
一方、拘置所の薄暗い部屋で、サンホは静かに独り考えていた。
長い沈黙の果てに、ようやく彼は口を開く。
「……もう逃げるのはやめよう。」
捜査官の前で、サンホは機密資料の在りかを明かし、
自ら罪を語りはじめた。
それは“改心”だったのか、それとも“計算”だったのか。
誰にも分からない。
けれどもその瞬間、
閉ざされた部屋の空気が、かすかに動いた気がした。
罪を認めるという行為は、
彼にとって“終わり”であり、
同時に“はじまり”でもあったのかもしれない。
その頃、ウジュはソニョンへの想いを抑えきれずにいた。
電話をかけては、声を聞くだけで満足し、
会うたびに小さな贈り物を渡してしまう。
「また来ちゃいました。
あなたの笑顔を見ると、どうしても元気が出るんです。」
不器用で、まっすぐで、
でもどこか温かい――。
ソニョンはそんな彼に、
いつしか心を預けるようになっていた。
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